外科

切り傷

外科イメージ

文字通りガラスや刃物などの鋭い器物によって出来る体表の傷です。傷口が鋭く切断されており、周辺組織への影響が少ないのが特徴です。しかし、患者様自身が思っているよりも深く切り、神経・腱・骨などまで損傷を受けている場合があります。血管、神経、腱の完全な断裂をきたしたケースでは、緊急に縫い合わせる必要が生じることがあります。

すり傷

皮膚の一番外側にある表皮がこすり取られ、はがれた状態になった浅い傷です。皮膚の表面を擦ったことによって炎症が起こっていますし、皮膚の浅い部分には神経が密に走っているため、切り傷よりもむしろヒリヒリとした痛みが続きがちです。きちんと手当をしなければ、細菌などに感染して化膿することがありますので、軽視せずに医療機関での治療を受けましょう。

打撲

何かにぶつかる、転倒するなどして外部から力がかかり、皮下組織や筋肉などの軟部組織を損傷した状態ですが、傷口は伴いません。但し、損傷した筋肉を修復するための体内物質が患部に集まってくるので、炎症を起こしたり、赤みを帯びたりします。組織の腫れが進むと神経を圧迫し、痛みやしびれ、麻痺などが現れることもあります。

捻挫

関節に不自然かつ強い外力が加わることにより、関節を支えている靭帯の一部が伸びたり切れたりしている状態です。骨折は伴いませんが、複数の靭帯が完全に断裂するような重いケースもあります。体じゅう至るところの関節で起こりえますが、最も多いのは足首の捻挫だと言われています。