皮フ科

湿疹・主婦湿疹

皮フ科イメージ

皮フ科を受診される患者様に、とても多く見られる症状です。ブツブツや小さな水ぶくれ、赤みなどが混ざって現れ、痒みも伴います。様々な原因で起こりますが、自己免疫や食物アレルギー、ダニ、ハウスダスト、薬疹などが代表的です。湿疹は痒みを伴うことが多いため、ついつい掻いてしまいがちですが、患部を掻き壊してしまうと病状が一層悪化するので注意してください。また、主婦湿疹は、毎日水仕事をする主婦の方などによく起こります。

水虫(爪白癬)

私たちの周辺には納豆菌や乳酸菌など生活に役立つ真菌だけでなく、病気の原因となる真菌もあります。水虫の原因となる白癬菌もその一つです。これが皮膚の奥に入り込んで増殖すると、激しい炎症を起こして強い痒みが起こります。足の爪の中に白癬菌が侵入したときは爪白癬となりますが、あまり痒くはなりません。しかし、慢性化すると治療が長引きますので、早めに対処することが大切です。

アトピー性皮膚炎

痒みのある湿疹を特徴とする皮膚の病気です。お肌の状態が良くなる時期もありますが、その後、再び悪化してしまうため、治療が長引くケースが多く見られます。この原因は、まだ完全には解明されていませんが、遺伝的な体質に、環境要因が影響して発症すると考えられています。多くの患者様は、皮膚が乾燥しやすい素因とアトピー素因を併せもっています。

じんましん

痒みの強い、丸っぽい形をし、わずかに盛り上がったみみず腫れが突然起こりますが、数分~24時間以内に消えてしまいます。しかし、再び出現することも多く、チクチクとした痛み、熱く焼けつくような痛みに悩まされます。原因としては、食べ物、内服薬、細菌やウイルスの感染などが考えられます。しかし、慢性じんましんでは、原因が特定できないことも少なくありません。

にきび

にきびの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まると面皰という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして細菌が増殖していきますので、広範囲ににきびが出来ることもあります。思春期には非常に多く見られますが、大人になっても睡眠不足やストレスなどが原因となって起こることがあります。

虫さされ

虫に刺された直後から患部が赤く腫れることもありますし、翌日以降に出現し、水ぶくれになったり、しこりになったりすることもあります。虫の種類にもよりますが、虫さされに気づいたら患部を流水でよく洗い流します。また、虫の針などが残っていないかをよく観察し、セロハンテープなどで取り除きましょう。無理に除こうとすると、かえって深く刺さってしまうこともあるので、可能な範囲で行います。

いぼ・水いぼ

いぼは、ヒトパピローマウイルスが皮膚のごくわずかな傷から侵入して感染することによって起こる病気です。手足や皮膚の薄い箇所などの目立つ部位にできやすいため、気になさる方も少なくありません。痒みや痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、いじるとどんどん増えていく傾向があります。水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスが原因となる皮膚の病気です。お子様に見られることが多く、痒みを伴うこともあります。特に、乾燥肌やアトピー性皮膚炎があると、皮膚のバリア機能が低下するため、発症することがよくあります。

たこ・うおのめ

たこは皮膚の表面の角質が部分的に肥厚したもので、痛みはありません。魚の目は肥厚した部分にさらに圧がかかって硬くなり、芯をもっているため、歩く度に刺激され、痛みが走ります。いずれも、足の特定の場所に継続的に圧力がかかりやすい方によく見られます。

やけど

やけどは、やかんやポットの湯、コーヒーやお茶、てんぷら油、カップ麺のスープなどが原因となって起こります。高温のものが皮膚に一定時間以上触れることによるケースが多いのですが、40~50℃程度の温度でも長時間増えていると低温やけどになります。やけどをしたら、水道水などで30分くらい患部を冷やすようにして下さい。