骨粗鬆症

骨密度検査を
定期的に受けましょう

患者様それぞれに合った骨粗鬆症治療を受けていただくためには、定期的に骨密度検査を受けていただくことがとても大切です。

骨密度検査は、当院で受けていただくことが可能です。
検査の結果やこれまでの骨折の経験などに応じて、医師から食事や運動などについてアドバイスを受けられるほか、必要な場合はこれからの骨折を防ぐための治療を受けることができます。

骨密度を測定し
骨の状態を確認

二重エネルギーX線吸収法(DXA法)

当院では、世界中の骨粗鬆症ガイドラインで基準測定器として定められているX線骨密度測定装置(DXA)を導入しており、精密に骨密度を測定することで、的確な診断や効果的な治療のご提案、経過観察をすることが可能です。

骨粗鬆症の検査の種類

骨密度検査

当院では様々な方法で骨密度検査を実施しています。デキサ法(DXA)は、骨粗鬆症に起因する骨折を起こしやすい背骨や脚の付け根の骨密度測定に向いています。また、エムディー法(MD)は前腕の検査に用いることが多いです。
どの方法も痛みはなく短時間で終わるのでご安心ください。

レントゲン検査

レントゲン検査は、骨に異常がないか、また形に変化が生じていないかを確認するのに適しており、胸の背骨や腰の背骨を調べる際によく用いられます。

血液検査

血液検査は内臓疾患に関連する数値を見るために行うものというイメージがあるかもしれませんが、実は骨の状態を知ることにも役立ちます。血液を調べると骨の代謝がわかるので、骨粗鬆症の治療効果を確認できるのです。また、骨の中にビタミンDがどの程度あるかを確認することで、骨粗鬆症と類似する疾患との区別ができます。

骨密度検査のよくある質問

骨密度検査は痛いですか?
検査中に痛みはありません。
被ばく量が少ないX線をあてますので、ご安心ください。
骨密度検査は時間がかかりますか?
数分ほどで完了します。
骨密度検査は健康保険を利用できますか?
はい、健康保険が適用されます。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる点が大きな問題です。骨は皮膚と同じように常に生まれ変わっており、新しい骨が作られる働きと、古い骨が分解される働きがバランスよく行われています。しかし骨粗鬆症になると、このバランスが崩れ、骨が作られる量よりも失われる量が上回るようになります。その結果、骨量が徐々に減少し、骨の強さが低下してしまいます。骨が弱くなると、軽い転倒やわずかな衝撃でも骨折を起こしやすくなります。中でも太ももの付け根は骨粗鬆症と深く関係し、骨折の危険性が高い部位です。骨折後は手術が必要になるケースも多く、治療を行っても日常生活に大きな支障が残ることがあるため、日頃から注意が必要です。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症は、古い骨が溶ける骨吸収という作用と、新しく骨ができる骨造成という作用のバランスが崩れることで発症します。骨が減る量ができる量より多いと、骨折しやすくなるのです。女性の場合、閉経後に起こる女性ホルモン分泌量の変化で骨粗鬆症のリスクが上がります。そのため、男性よりも発症率が高いことを踏まえて、ぜひご注意ください。

骨粗鬆症による悪影響・リスク

再骨折の可能性

閉経後の女性が骨折した場合、1年以内に再び骨折するリスクは通常の5.3倍であり、5人に1人は再骨折を経験しています。
また、再骨折のリスクが高いのは骨折から1年以内に限りません。
2~5年後では2.8倍、6~10年後では1.4倍と、長期間にわたりリスクの高い状態が続きます。

※ともに海外データ。オランダの50~90歳の閉経後女性4,140名を対象として、骨粗鬆症の危険因子・骨折歴・閉経時期について質問し、追跡調査した。4,140名のうち924名(22%)が骨折し、骨折した924名のうち243名(26%)が再び骨折した。

介護のリスク

骨粗鬆症になると骨折リスクが上がります。骨折は要介護状態になる原因の上位に位置しているため、高齢の方の骨折は介護リスクの上昇と考えてよいでしょう。
骨折によって歩行が困難になるとご本人も苦痛を感じますし、ご家族の負担増にもつながります。

骨折を防ぐための
骨粗鬆症治療

骨折予防のための薬物療法、食事療法、運動療法、および日常生活での注意・工夫の組み合わせを示す図。

適切な骨粗鬆症の治療、食事や運動など生活習慣の見直し、転倒予防のための靴選びや杖の使用などで、骨粗鬆症による骨折を防ぐことができます。

図/骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(ライフサイエンス出版)p.55,2015より作成

骨粗鬆症の治療薬

骨粗鬆症の治療薬は、飲み薬と注射があります。

お薬の種類 使用方法・錠形
骨をつくりながら
壊れるのを防ぐ薬
抗スクレロスチン抗体製剤 皮下注射
骨をつくる薬 副甲状腺ホルモン
(および関連タンパク質)製剤
皮下注射
骨が壊れるのを防ぐ薬 ビスホスホネート製剤 内服(錠・ゼリー)
静脈注射
点滴静脈注射
抗RANKL(ランクル)抗体製剤 皮下注射
SERM(サーム)製剤 内服(錠)
活性型ビタミンD3製剤 (一部製剤に限る) 内服(カプセル)

骨粗鬆症の予防

推奨される主な栄養素の摂取量

バランスの良い食事を心掛けましょう。
避けるべき食品はありませんが、食塩やカフェインのとりすぎにはご注意ください。

カルシウム(※1)
推奨摂取量
700~800mg

(食品から)

カルシウムを多く含む食品
  • 牛乳・乳製品
  • 緑黄色野菜
  • 小魚
  • 大豆・大豆製品
ビタミンD(※1)
推奨摂取量
10~20μg
ビタミンDを多く含む食品
  • 魚類
  • きのこ類

※紫外線によって皮膚でもつくられるため、1日15分程度は日に当たるように心掛けましょう。

ビタミンK(※1)
推奨摂取量
250~300μg
ビタミンKを多く含む食品
  • 納豆
  • 緑色野菜
タンパク質(※2)
推奨摂取量
男性(18~64歳)
65g/日
男性(65歳以上)
60g/日
女性(18歳以上)
50g/日

※骨粗鬆症の方に限らず、一般成人の方に推奨される摂取量

タンパク質を多く含む食品
  • 牛乳・乳製品など

※1 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(ライフサイエンス出版)p.78-79,2015より作成
※2 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会:日本人の食事摂取基準(2020年版) 令和元年12月より作成

骨粗鬆症を防ぐ運動習慣

適度な運動は骨折予防に有効です(※)。当院で相談の上、無理のない範囲で行ってください。

ウォーキング

  • 姿勢よく、いつもの歩行速度よりも速いペースで歩く。
  • 1日30~60分。1回で歩いても良いし、2~3回に分けても良い。
  • 週2日以上行う。

片足立ち運動
(ダイナミック
フラミンゴ療法)

  • 立ち上がりや立ち下がりを練習する。
  • 1日10~20回。
  • 週3日以上行う。

※バランスをうまく取れない人は、机や椅子につかまって立ちましょう。

※中村利孝監修:わかる!できる!骨粗鬆症リエゾンサービス 改訂版 ―骨粗鬆症マネージャー 実践ガイドブックー(医薬ジャーナル社,p104,p106,2016)
阪本桂造:THE BONE。24(1):51,2010

飲酒習慣の見直しと禁煙

アルコールのとりすぎに注意し、タバコはやめましょう(※)。

アルコール

  • アルコールは1日瓶ビール1本、ワイングラス2杯、日本酒1合まで

タバコ

  • タバコをやめること、始めないことがともに大切

※ 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(ライフサイエンス出版)p.47,2015より作成

骨密度検査の料金
(自費診療の場合)

骨密度検査 4,950円(税込)

治療期間・回数

6ヶ月/1回

注意点・リスク

  • 保険が適用されないため、自費診療となる。
  • 金属類(アクセサリーやベルトなど)は外す必要がある。
  • 妊娠中はX線による影響を避けるため、検査を控える場合がある。
  • 造影剤を使用した検査の直後は、正確な測定ができないことがある。
  • X線を使用するため、ごくわずかだが放射線被ばくのリスクがある。
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